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サイバーエージェント(4751)銘柄分析|ABEMA黒字化・広告AI・ゲームIPで見る成長余地

サイバーエージェントは、インターネット広告、ABEMAを中心とするメディア&IP、Cygamesなどのゲームを持つインターネット企業です。昔は「ネット広告とAmebaの会社」という印象が強かった一方で、今は広告AI、動画配信、アニメIP、スマホゲーム、WINTICKETまで重なる複合型の会社になっています。

見るポイントは、売上が伸びているかだけではありません。広告は売上の柱、ゲームは利益の柱、メディア&IPは長年の投資回収が始まるかどうかの柱です。2025年9月期は営業利益が大きく回復し、2026年9月期中間も高水準でしたが、会社予想はゲームの変動を見て慎重なレンジになっています。

目次

株価パフォーマンス比較

サイバーエージェントと日経225の株価パフォーマンス比較

上場来のパフォーマンス(2001年1月4日→2026年5月15日/もし100万円投資した場合)

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投資対象開始値直近値騰落率100万円投資していた場合
サイバーエージェント13.83円1,316.50円+9420.8%約9,521万円
日経22513,691.49円62,654.05円+357.6%約458万円
注:サイバーエージェントは分割調整後終値ベース。日経225は同日または直近営業日の値を使用。税金・手数料・配当は考慮しない概算。

直近5年のパフォーマンス(2021年5月14日→2026年5月15日/もし100万円投資した場合)

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投資対象5年前の値直近値騰落率100万円投資していた場合
サイバーエージェント1,976.66円1,316.50円-33.4%約67万円
日経22528,084.47円62,654.05円+123.1%約223万円
注:2021年5月15日が休場日のため、開始値は2021年5月14日の終値を使用。日経225は直近営業日の値を使用。

株価パフォーマンスのポイント解説

上場来で見ると、サイバーエージェントは日経225を大きく上回るリターンを出してきました。2000年代のインターネット広告、Ameba、Cygames、ABEMAという複数の成長投資が株価の期待値を作ってきたためです。

一方で、直近5年だけを見ると景色は違います。2021年の高値圏から見ると株価は伸び悩み、ゲームの反動減やABEMA投資、広告市況の影響で評価が揺れました。つまりこの銘柄は、長期では大きく成長した一方、短中期では「次の利益成長の柱」が見えるかどうかで株価が大きく動きます。

今後は、2025年9月期のメディア&IP黒字化が一過性ではなく続くのか、ゲーム事業の大型ヒットを再現できるのか、広告AIへの投資が利益率改善につながるのかが重要です。株価だけを見るより、営業利益の質とセグメントの中身をセットで見る必要があります。

歴史と成り立ち

創業から現在までの主な出来事と、その時点の時価総額を整理します。サイバーエージェントは、広告会社から始まり、Ameba、ゲーム、ABEMA、IP事業へと成長領域を何度も乗り換えてきた会社です。

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年月時価総額出来事
1998年3月東京都港区にサイバーエージェントを設立。
2000年3月約139億円東京証券取引所マザーズに上場。
2004年9月約681億円ブログサービス「Ameba」を開始。
2011年5月約1,488億円ゲーム事業強化のためCygamesを設立。
2015年4月約2,708億円テレビ朝日との共同出資でAbemaTVを設立。
2016年4月約3,131億円インターネットテレビ局「AbemaTV(現ABEMA)」を開局。
2018年10月約7,483億円FC町田ゼルビアがグループ参画。ABEMAと広告・スポーツの接点が広がる。
2019年3月約4,657億円本社をAbema Towersへ移転。
2021年4月約9,902億円1株を4株に分割。個人投資家にも買いやすい株価単位に。
2022年4月約8,737億円東京証券取引所の市場区分見直しでプライム市場へ移行。
2024年2月約4,399億円メディア&IP事業本部を新設。ABEMAを中心にIP展開を強化。
2024年7月約5,376億円コンテンツ制作会社ニトロプラスがグループ参画。
2025年1月約5,219億円アニメ制作スタジオCA Soaを設立。
2025年9月約8,996億円2025年9月期は営業利益717億円。メディア&IPがセグメント黒字化。
2025年12月約6,800億円山内隆裕氏が代表取締役社長に就任、藤田晋氏は代表取締役会長へ。
2026年5月約6,668億円2026年9月期中間決算で売上高4,785.8億円、営業利益524.6億円。
注:時価総額は分割調整後株価と推定株式数から概算。上場前は「—」。出来事は会社公式沿革、決算資料、公式IRをもとに整理。

業績推移

サイバーエージェントの売上高と営業利益の推移
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決算期決算日終値時価総額売上規模営業利益率PERPBREPS
2021/92,049.0円10,378.3億円6,661.5億円15.6%25.2倍8.7倍81.42円
2022/91,165.5円5,903.3億円7,099.2億円9.5%25.8倍4.3倍45.21円
2023/9786.2円3,982.0億円7,194.5億円3.1%112.5倍3.0倍6.99円
2024/91,009.6円5,113.8億円8,012.4億円5.0%32.0倍3.3倍31.56円
2025/91,776.0円8,995.4億円8,740.3億円8.2%28.4倍5.0倍62.52円
直近 2026年5月15日1,316.5円6,668.1億円8,800.0億円予想5.7〜6.8%予想22.2〜26.7倍予想3.7倍49.33〜59.19円予想
注:株価・EPS・BPSは株式分割を反映した分割調整後ベース。売上規模・営業利益率は会社公式5ヵ年業績および2025年9月期決算短信、直近行は2026年9月期会社予想を使用。

主な出典:サイバーエージェント 5-Year Results2025年9月期 決算短信2026年9月期 第2四半期決算発表Yahoo!ファイナンス 株価時系列

業績推移のポイント

売上高は2021年9月期の6,661億円から2025年9月期の8,740億円まで拡大し、公式5ヵ年業績では5年連続で右肩上がりです。広告とメディア&IPが売上を押し上げ、ゲームが利益を大きく作る構造です。

ただし営業利益はかなり波があります。2021年9月期は1,040億円と高水準でしたが、2023年9月期は223億円まで落ち込みました。その後、2024年9月期に400億円、2025年9月期に717億円へ回復しています。これは、ABEMAを中心としたメディア&IPの損益改善と、ゲーム事業の大型ヒットが重なったためです。

2026年9月期の会社予想は売上高8,800億円、営業利益500〜600億円です。中間期の営業利益は524.6億円と進捗が高いものの、会社はゲーム事業の変動を理由に慎重なレンジ予想を出しています。初心者が見るなら「売上高が伸びているか」だけでなく、「ゲームに依存しすぎていないか」「メディア&IPが安定利益になっているか」を見るのが大事です。

セグメント別の売上げ詳細

サイバーエージェントのセグメント別売上高と利益率
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セグメント売上高構成比セグメント利益利益率内容
メディア&IP2,171.6億円24.8%72.9億円3.4%ABEMA、WINTICKET、アニメ・IP関連。2025年9月期にセグメント黒字化。
インターネット広告4,388.1億円50.2%176.0億円4.0%広告事業、AI事業など。売上の柱だがAI投資で利益率は控えめ。
ゲーム2,163.9億円24.8%600.6億円27.8%Cygames等のスマートフォン向けゲーム。利益の最大ドライバー。
投資育成16.6億円0.2%-15.2億円-91.6%ベンチャーキャピタル事業。投資回収タイミングで変動しやすい。
全社費用等記載なし記載なし-117.4億円記載なし報告セグメントに帰属しない一般管理費等。
連結合計8,740.3億円100.0%717.0億円8.2%調整後の連結営業利益。
注:2025年9月期決算短信ベース。構成比は外部顧客への売上高を連結売上高で割って算出。セグメント利益の調整額は全社費用等。

セグメント別の売上げ詳細のポイント

2025年9月期の売上構成では、インターネット広告が約50%を占める最大セグメントです。売上規模が大きく、AI事業も含むため、サイバーエージェントの基礎体力を見るうえで最初に確認すべき事業です。ただし利益率は4.0%で、ゲームほど高くありません。

利益面ではゲーム事業が圧倒的です。売上は2,163.9億円で広告の半分程度ですが、セグメント利益は600.6億円、利益率は27.8%です。大型ヒットが出ると全社利益を一気に押し上げる一方、ヒットの反動や新作タイミングによって業績が大きく上下するリスクもあります。

一番変化が大きいのはメディア&IPです。ABEMA、WINTICKET、IP関連を含むこの事業は、2025年9月期に72.9億円の黒字となりました。長年の先行投資が「赤字を掘る事業」から「利益に貢献する事業」へ変わるなら、サイバーエージェントの評価軸そのものが変わる可能性があります。

主要KPI

サイバーエージェントの主要KPIと見るポイント
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項目売上規模利益・進捗見るポイント
メディア&IP2,171.6億円72.9億円ABEMA/WINTICKET/IPを束ねる。先行投資局面から黒字貢献局面に入り始めた。
インターネット広告4,388.1億円176.0億円最大売上セグメント。AI活用と運用力が競争軸。大型顧客の動向には注意。
ゲーム2,163.9億円600.6億円利益率が高い柱。ヒット作・周年イベント・海外展開で大きく振れる。
2026/9 中間4,785.8億円524.6億円中間期として売上・営業利益とも高水準。通期予想はゲーム変動を見て慎重。
注:2025年9月期決算短信、2026年9月期第2四半期決算発表をもとに整理。2026年9月期中間は累計期間の数値。

主要KPIのポイント

サイバーエージェントを見るときは、単純な店舗数や客単価のような指標ではなく、事業ごとの利益貢献を見るほうが分かりやすいです。広告は売上規模、メディア&IPは黒字化の定着、ゲームは利益の再現性、株主還元はDOE5%以上という軸で見ます。

とくにABEMAは、単体の動画配信だけでなく、WINTICKET、アニメIP、広告、イベント、周辺ビジネスと組み合わせて収益化する形に変わっています。黒字化したから終わりではなく、どの程度まで利益率を上げられるかが次の焦点です。

ゲームは一番利益率が高い一方、予想が難しい事業です。2026年9月期の会社予想がレンジになっているのは、この不確実性を会社側もかなり意識しているためです。ここを理解していないと、良い決算でも通期予想が慎重に見えて株価が伸びない、といった動きを読み違えやすくなります。

同業他社・類似企業

サイバーエージェントと類似企業の比較
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項目サイバーエージェント楽天グループLINEヤフーDeNAGMOインターネットG
証券コード47514755468924323769
時価総額約6,668億円約1.6兆円約2.9兆円約2,920億円約7,200億円
売上規模8,800億円予想約2.3兆円2兆363億円実績約1,700億円約3,000億円
営業利益率5.7〜6.8%予想0.6%前後約11%前後約13%前後約14%前後
PER22.2〜26.7倍予想赤字/算出困難20倍台10倍台20倍台
PBR約3.7倍約2倍約1倍台約1倍台約5倍台
ROE18.9%赤字10%台10%台20%台
注:時価総額・PER・PBRは取得時点の株価ベースの概算。売上規模・営業利益率は会社予想または直近実績ベース。取得日:2026年5月15日。

強み

サイバーエージェントの強みは、広告、メディア、ゲーム、IPを自社グループ内でつなげられる点です。広告だけの会社だと景気や広告単価に左右されやすく、ゲームだけの会社だとヒット作の有無に依存します。しかし同社は、広告運用のデータとAI、ABEMAのメディア面、CygamesなどのゲームIP、WINTICKETの収益化を組み合わせられます。

2025年9月期にメディア&IPが黒字化したことは特に大きいです。ABEMAは長く赤字投資の象徴でしたが、セグメントとして利益貢献が見え始めたことで、単なる広告会社ではなく「IPとメディアを持つインターネット企業」として評価されやすくなりました。また、創業者の藤田晋氏が大株主として残り、山内隆裕社長へ引き継ぐ体制になっているため、急な方向転換よりも継続成長を狙う経営になりやすい点も安心材料です。

弱み

弱みは、利益のブレが大きいことです。ゲーム事業の利益率は高いものの、大型タイトルや周年イベントの当たり外れで業績が大きく変わります。2026年9月期の会社予想が営業利益500〜600億円のレンジになっているのも、ゲーム事業の予測が難しいためです。投資家から見ると、成長期待はある一方で、毎年安定的に利益が伸びる会社とは言い切れません。

また、広告事業は規模が大きいものの、競争が激しく、AI投資や大型顧客の動向によって利益率が揺れます。メディア&IPも黒字化したとはいえ、動画配信、スポーツ、アニメ、IP投資には制作費や権利費用がかかります。株価が先に期待を織り込みすぎると、良い決算でも「次の成長」が見えないだけで売られやすい点には注意が必要です。

株価の上昇余地はあるか?(アップサイド・カタリスト)

サイバーエージェントのアップサイド・カタリスト

上昇余地を見るうえで最も重要なのは、メディア&IPが本当に利益の柱へ育つかです。2025年9月期にメディア&IPは売上2,171.6億円、セグメント利益72.9億円となりました。ABEMA開局から長い投資期間を経て、ようやくセグメント黒字化が確認できたため、ここが継続すれば市場の見方は変わります。

次にゲーム事業です。2025年9月期のゲーム事業は売上2,163.9億円、セグメント利益600.6億円と、全社利益の中心でした。新作、既存タイトルの周年イベント、海外展開がうまくいくと、利益は会社予想を大きく上回る可能性があります。2026年9月期中間の営業利益進捗が高いことも、上振れ期待につながりやすい材料です。

もう一つの材料は広告AIです。インターネット広告は売上の最大セグメントですが、利益率はまだ高くありません。AIによる広告制作・運用の効率化、新規AI事業の収益化が進めば、売上成長だけでなく利益率改善の期待が出ます。サイバーエージェントは広告代理店でありながら技術人材も多いため、ここは同業比較でも面白いポイントです。

株価下落余地はあるか?(ダウンサイドリスク)

サイバーエージェントのダウンサイドリスク

最大のリスクはゲーム事業の反動です。2025年9月期の営業利益回復はゲーム事業が大きく支えました。利益率が高いぶん、ヒット作の反動減や新作の不振が出ると、全社営業利益が一気に下がる可能性があります。会社が2026年9月期をレンジ予想にしているのは、このリスクを織り込んでいるからです。

広告事業も注意が必要です。広告費は景気や企業のマーケティング予算に左右されます。大口顧客の出稿減、競合の価格競争、AI投資の先行費用が重なると、売上は伸びても利益率が上がらない可能性があります。広告は売上構成が大きいので、利益率1ポイントの変化でも全社利益への影響は無視できません。

メディア&IPは黒字化したこと自体は大きな好材料ですが、動画配信やIP事業は制作費・権利費・マーケティング費が重くなりがちです。黒字が定着しない場合、再び「先行投資の重い事業」と見られる可能性があります。株価が高い成長期待を織り込んだ局面では、少しの失望でも下落幅が大きくなりやすいです。

業界全体のモメンタム

サイバーエージェントを取り巻く業界モメンタム

サイバーエージェントの業界モメンタムは、単純に「ネット広告は伸びる」とだけ見ると不十分です。デジタル広告は引き続きテレビや紙からシフトが続きますが、競争も激しく、AIによって広告制作・運用のやり方が変わっています。広告代理店としての運用力に加え、AIで生産性を上げられるかが利益率の差になります。

メディア面では、動画配信市場は視聴時間を取り合う競争が激しい一方、ABEMAはスポーツ、将棋、恋愛番組、ニュース、アニメ、PPV、広告など複数の収益源を持ちます。単純な月額課金サービスではなく、広告と課金と周辺事業を組み合わせる点が特徴です。

ゲーム・IP市場では、国内スマホゲーム市場の成熟は逆風ですが、強いIPを海外へ展開できる会社には追い風があります。サイバーエージェントはCygamesを中心にゲーム開発力があり、さらにニトロプラスやアニメ制作スタジオなどIP側の布陣も厚くしています。広告・メディア・IPを横断して収益化できるかが、業界内での差別化ポイントです。

株価に大きな影響を与えたニュース

サイバーエージェントの重要ニュース年表
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年月ニュース株価への見方
2000年3月東証マザーズに上場インターネット広告企業として成長期待が株価に反映される起点。
2004年9月Ameba開始広告とメディアを自社で持つ方向へ広がる。
2011年5月Cygames設立ゲーム事業が後の利益柱になる重要な分岐点。
2016年4月ABEMA開局長期の先行投資が始まり、利益圧迫要因にも成長期待にもなった。
2021年4月1株を4株に分割個人投資家が買いやすくなり、流動性が高まった。
2024年2月メディア&IP事業本部を新設ABEMA中心のメディアからIP収益化へ軸足を広げた。
2025年9月期営業利益717億円、メディア&IP黒字化利益回復と事業構造変化が評価されやすい決算。
2025年12月山内隆裕氏が社長就任、藤田晋氏は会長へ創業者依存から次世代経営への移行。
2026年5月2026年9月期中間決算で営業利益524.6億円中間進捗は高いが、通期予想はゲーム変動を理由に慎重。
注:会社公式沿革、決算短信、公式IRニュースをもとに整理。

社長の経歴

現在の代表取締役社長は山内隆裕氏です。2006年4月にサイバーエージェントへ入社し、2009年にCyberZ代表取締役、2012年にサイバーエージェント取締役、2020年に専務執行役員、2023年にAbemaTV取締役COO、2025年12月に代表取締役社長へ就任しました。

山内氏の経歴を見ると、スマートフォン広告、ABEMA、アニメ&IPに深く関わってきた人物です。つまり、今のサイバーエージェントが伸ばしたい「広告AI」「ABEMA」「IP展開」の中核に近い領域を経験してきた社長といえます。創業者の藤田晋氏は代表取締役会長として残っており、完全な断絶ではなく、創業者の資本・経営視点を残しながら次世代へ移行する形です。

投資家目線では、この社長交代は単なる人事ではありません。サイバーエージェントは、創業者が長く率いてきた会社です。そのため、山内体制でABEMAとIP、広告AI、ゲームをどのように束ねるかが、次の10年の企業価値を左右します。山内氏が広告とメディアの両方を知っている点は、今の事業ポートフォリオとかなり相性が良いと見られます。

株主構成

サイバーエージェントの株主構成
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株主名所有株式数割合見方
藤田 晋84,254,000株16.6%創業者・代表取締役会長。
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)78,820,200株15.6%機関投資家経由の保有。
日本カストディ銀行(信託口)33,530,560株6.6%機関投資家経由の保有。
THE BANK OF NEW YORK MELLON 1400519,225,400株1.8%海外機関投資家系。
嶋村吉洋映画企画8,748,000株1.7%大株主。
GOVERNMENT OF NORWAY7,621,896株1.5%海外公的資金系。
注:会社公式IR「株主の状況」、2025年9月30日現在。

株主構成では、創業者の藤田晋氏が16.6%を保有している点が大きな特徴です。上場から時間が経ったインターネット企業で、創業者がこれだけ大きな持分を持ち続けている会社は、経営と株主の利害が一致しやすい面があります。

一方で、信託銀行や海外機関投資家の保有も大きく、株価は国内個人だけでなく機関投資家の評価にも左右されます。機関投資家は、ABEMA黒字化の持続性、ゲーム利益の再現性、広告AIの収益化、ROEや株主還元を冷静に見ます。創業者持分がある安心感と、機関投資家に説明できる利益成長の両方が必要です。

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