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サイボウズ(4776)銘柄分析|kintone成長と高収益化で見直される国産SaaS企業

サイボウズは、グループウェア「サイボウズ Office」「Garoon」、メール共有「メールワイズ」、そしてノーコード/ローコード開発基盤「kintone」を展開する国産SaaS企業です。かつてはパッケージ型ソフトの会社でしたが、現在はクラウド売上比率が9割を超え、kintoneを中心に高収益化が進んでいます。この記事では、株価、業績、製品別売上、SaaS指標、キャッシュフロー、競合比較、株主構成まで、初心者にも分かるように整理します。

目次

株価パフォーマンス比較

サイボウズと日経225の長期パフォーマンス

取得可能最古日からのパフォーマンス(2001年1月4日→2026年5月15日/もし100万円投資した場合)

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投資対象開始値直近値騰落率100万円投資していた場合
サイボウズ0.19円2,392円+1240945.1%約1,241,045万円(約124.1億円)
日経22513,691.5円61,409.3円+348.5%約449万円
注:サイボウズは分割調整後終値ベース。開始日はYahoo Financeで取得できる最古日。日経225は同日または直近営業日の値を使用。騰落率は「直近値 ÷ 開始値 – 1」で算出。

直近5年のパフォーマンス(2021年5月14日→2026年5月15日/もし100万円投資した場合)

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投資対象5年前の値直近値騰落率100万円投資していた場合
サイボウズ2,183.2円2,392円+9.6%約110万円
日経22528,084.5円61,409.3円+118.7%約219万円
注:サイボウズは分割調整後終値ベース。日経225は同日または直近営業日の値を使用。騰落率は「直近値 ÷ 5年前の値 – 1」で算出。

株価パフォーマンスのポイント解説

サイボウズの長期株価は、分割調整後で見ると非常に大きな上昇になっています。2000年代初頭の上場直後から保有していた場合、日経225を大きく上回る結果です。ただし、直近5年で見ると、2020〜2021年のSaaS評価が高かった時期からは一度大きく調整しており、単純に「ずっと右肩上がり」というより、クラウド成長期待と利益率改善への評価が大きく揺れた銘柄です。2023年以降は広告宣伝費や人件費の伸びを抑えながらクラウド売上が伸び、2025年12月期には営業利益101億円、営業利益率27.0%まで改善しました。今後の株価を見るうえでは、kintoneの成長率が落ちないか、価格改定後も解約率を低く維持できるか、高い利益率を保ちながら海外・大企業向け展開を伸ばせるかが重要です。

歴史と成り立ち

サイボウズの歴史
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年月時価総額出来事
1997年8月愛媛県松山市でサイボウズ株式会社を設立。
1997年10月中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office 1」を発売。
2000年8月上場時価総額は要確認東京証券取引所マザーズに上場。
2002年3月要確認東京証券取引所市場第二部へ市場変更。
2002年9月要確認中堅・大規模組織向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」を発売。
2003年7月要確認メール共有システム「サイボウズ メールワイズ」を発売。
2006年7月要確認東京証券取引所市場第一部へ市場変更。
2011年11月約170億円クラウドサービス「cybozu.com」とkintoneを開始。
2017年以降約300億円台から拡大kintone成長期へ。クラウド転換が業績の中心になる。
2022年約500億円台kintone連結売上高が100億円を突破。
2025年12月約900億円台クラウド売上比率92.1%、営業利益101億円まで拡大。
2026年5月約1,262億円2026年12月期1Qで売上102.5億円、営業利益30.1億円。
注:時価総額は取得できる株価と株式数からの概算を含みます。上場前や確認困難な時期は「—」「要確認」としています。

サイボウズは1997年に愛媛県松山市で創業し、最初は中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」で成長しました。2000年に東証マザーズへ上場し、2002年に東証二部、2006年に東証一部へ市場変更しています。2000年代にはGaroon、メールワイズなどを展開し、企業の情報共有やメール対応を支える製品群を広げました。大きな転換点は2011年のcybozu.comとkintoneの開始です。ここからサイボウズはパッケージ型ソフト中心の会社からクラウドSaaS企業へ移行しました。2022年にはkintone連結売上高が100億円を突破し、2025年12月期にはクラウド売上比率が92.1%まで上昇しています。歴史を見ると、単なるソフト会社ではなく、製品・販売方法・組織文化を何度も変えながらクラウド型へ転換してきた会社だと分かります。

業績推移

サイボウズの業績推移
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決算期決算日終値時価総額売上規模営業利益率PERPBREPS
2017/12516円236.6億円95.0億円8.4%57.2倍7.4倍9円
2018/12626.3円287.5億円113.0億円9.7%44.0倍8.5倍14.23円
2019/121,416円649.6億円134.0億円12.9%64.2倍16.3倍22.06円
2020/122,471.7円1,134.8億円157.0億円14.5%79.0倍17.7倍31.28円
2021/121,766.2円810.2億円185.0億円7.8%147.1倍12.7倍12円
2022/122,350.9円1,078.8億円221.0億円2.8%1,632.6倍23.3倍1.44円
2023/122,128円1,017.6億円254.0億円13.3%40.7倍9.0倍52.27円
2024/122,857.2円1,316.9億円297.0億円16.5%38.1倍11.4倍75円
2025/122,815円1,301.1億円374.0億円27.0%18.4倍7.3倍153.16円
直近 2026年5月15日2,392円1,262.0億円421.7億円予想24.9%予想14.9倍予想6.3倍161円予想
注:株価は分割調整後終値ベース。直近行は2026年5月15日終値、2026年12月期会社予想、直近PBRは直近株価と直近実績BPSをもとに算出。

主な出典: 2025年12月期 決算短信2025年12月期 通期決算補足資料2026年12月期 第1四半期決算補足資料Yahoo!ファイナンス 株価時系列

業績推移のポイント

売上高は2016年12月期の80億円から2025年12月期の374億円まで拡大しました。特に2023年以降はクラウド売上の伸び、価格改定、広告宣伝費や人件費のコントロールが重なり、利益率が一気に改善しています。2022年12月期は営業利益率2.8%まで落ち込みましたが、2023年は13.4%、2024年は16.5%、2025年は27.0%まで回復しました。SaaS企業は売上成長を優先すると利益が出にくいことがありますが、サイボウズは2025年に「成長しながら高利益率」という局面に入りました。2026年12月期会社予想は売上421.7億円、営業利益105.1億円で、利益率は24.9%の見通しです。2025年ほどの利益成長率ではありませんが、クラウド売上が高水準で積み上がるため、安定して利益を出せる体質になっているかを見る年になります。

セグメント別の売上げ詳細

サイボウズの製品別売上
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製品・区分売上高構成比ARR売上成長率内容
kintone216.9億円57.9%225.2億円33.9%ノーコード/ローコードで業務アプリを作れる主力クラウド。成長の中心。
Garoon68.3億円18.3%48.0億円18.7%中堅・大規模組織向けグループウェア。単価が高い。
サイボウズ Office62.1億円16.6%65.2億円12.2%中小企業向けグループウェア。既存顧客基盤が厚い。
メールワイズ11.1億円3.0%11.9億円25.9%メール共有システム。小さいが高成長。
その他・調整15.8億円4.2%記載なし記載なし上記主要製品以外の売上。
連結合計374.3億円100.0%記載なし26.1%2025年12月期の連結売上高。クラウド売上比率は92.1%。
注:売上高は2025年12月期決算説明会・決算補足資料ベース。ARR、NRR、ARPAは2025年12月末時点のクラウド単体データ。

セグメント別の売上げ詳細のポイント

サイボウズの売上を見るうえで一番大事なのは、kintoneです。2025年12月期のkintone連結売上高は216.9億円、前年比33.9%増で、連結売上の約58%を占めています。次にGaroonが68.3億円、サイボウズ Officeが62.1億円と続きます。Garoonは大企業・中堅企業向けで単価が高く、サイボウズ Officeは中小企業向けの厚い顧客基盤があります。メールワイズは規模は小さいものの前年比25.9%増と伸びています。さらに重要なのは、連結クラウド売上高が344.9億円、クラウド売上比率が92.1%に達していることです。つまり、サイボウズはすでに「パッケージ販売の会社」ではなく、継続課金が中心のSaaS企業です。今後の成長は、kintoneの新規獲得、既存顧客の全社利用拡大、GaroonやOfficeとの組み合わせ販売、海外導入の伸びにかかっています。

主要KPI・クラウド指標

サイボウズの主要KPI
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項目数値増減・補足読み方
連結売上高374.3億円+26.1%2025年12月期通期。価格改定の影響等もあり大幅増収。
連結クラウド売上高344.9億円売上比率92.1%売上の大半がクラウドに移行。
kintone連結売上高216.9億円+33.9%主力成長ドライバー。
kintone ARR225.2億円+23.3%2025年12月末時点。
kintone契約中企業41,000社国内39,000社国内外合算。東証プライム企業の導入率は約46%。
kintone NRR121.9%ARPA 47,100円既存顧客の利用拡大と価格改定が効いている。
2026年1Q売上高102.5億円+17.0%2026年12月期第1四半期。
2026年1Q営業利益30.1億円+15.3%売上成長と広告宣伝・研究開発投資を両立。
注:2025年12月期決算説明会資料、2026年12月期第1四半期決算補足資料ベース。

主要KPIのポイント

サイボウズのKPIでは、kintoneのARR、契約中企業数、NRR、ARPAが重要です。2025年12月末時点でkintoneのARRは225.2億円、ARR成長率は23.3%です。国内契約中企業は39,000社、国内外合算では41,000社に達しています。さらに東証プライム企業の約46%に導入されており、大企業にも入り込めている点が強みです。NRRは121.9%で、既存顧客だけでも売上が増えやすい状態です。これは解約率が低く、追加ユーザー・追加用途・価格改定が効いていることを示します。ARPAは47,100円で、今後は全社利用やエンタープライズ向け機能の拡充により、さらに単価を上げられるかが焦点です。SaaS企業としては、単に契約社数を増やすだけでなく、既存顧客の利用範囲を広げられるかが長期成長を左右します。

キャッシュフロー・財務体質

サイボウズのキャッシュフロー
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決算期営業CF投資CF財務CFフリーCF現金等
2018/1216.0億円-14.4億円-4.1億円1.6億円15.9億円
2019/1223.6億円-13.1億円-4.1億円10.4億円22.0億円
2020/1225.4億円-2.9億円-4.6億円22.5億円39.6億円
2021/124.7億円-14.9億円17.0億円-10.2億円48.1億円
2022/1213.3億円-31.2億円19.3億円-17.9億円51.2億円
2023/1245.5億円-25.3億円-7.8億円20.2億円64.9億円
2024/1256.0億円-30.9億円-36.0億円25.1億円55.9億円
2025/12107.0億円-31.0億円-13.9億円75.7億円117.0億円
注:IRBank掲載キャッシュフロー推移を億円換算。クラウド収益の拡大により2025年12月期は営業CFとフリーCFが大きく改善。

サイボウズは2021〜2022年に投資CFのマイナスが大きく、フリーCFも一時的にマイナスでした。しかし2023年以降は営業CFが大きく改善し、2025年12月期には営業CF107億円、フリーCF75.7億円まで拡大しました。SaaS企業の場合、売上は伸びていても広告宣伝費や開発投資が重く、キャッシュが残りにくい会社もあります。サイボウズの場合、2025年は営業利益だけでなく現金創出力も大きく改善しているため、利益の質はかなり良くなっています。自己資本比率も2025年12月期で59.1%と高く、有利子負債はほぼありません。財務的にはかなり健全で、成長投資・配当・自己株式処分などを柔軟に行える余地があります。

同業他社・類似企業

サイボウズの同業比較
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項目サイボウズfreeeマネーフォワードSansanラクス
証券コード47764478399444433923
時価総額1,262.0億円1,302.0億円2,457.8億円1,658.3億円3,500億円前後
売上規模421.7億円予想419.3億円予想534.0〜575.5億円予想535.7億円予想600億円台予想
営業利益率24.9%予想調整後6.0%予想-4.7〜0.9%予想15.0%予想20%台予想
PER14.9倍92.4倍赤字予想389.3倍高め
PBR6.3倍6.3倍5.9倍9.2倍高め
ROE42.5%予想7.0%3.9%2.8%20%台
注:時価総額・PER・PBRは取得時点の株価ベース。売上規模・営業利益率は会社予想または直近実績ベース。取得日:2026年5月18日。

強み

サイボウズの強みは、国産SaaSの中でも「売上成長」と「利益率」のバランスがかなり良い点です。freeeやマネーフォワードは成長投資が重く、まだ利益率が低い段階ですが、サイボウズは2025年12月期に営業利益率27.0%まで改善しました。Sansanやラクスも高収益ですが、サイボウズはkintoneというノーコード/ローコード基盤を中心に、Garoon、Office、メールワイズを組み合わせられる点が特徴です。kintoneは単なる業務アプリ作成ツールではなく、現場部門が自分たちで業務改善を進める「市民開発」のプラットフォームとして使われています。導入社数も多く、東証プライム企業の約46%に入っているため、大企業向けの拡張余地もあります。さらに社風として情報公開が徹底しており、投資家が会社の考え方を追いやすい点も長期投資ではプラスです。

弱み

弱みは、kintone依存度が高まりつつあることと、成長率の鈍化リスクです。kintoneは非常に強い製品ですが、売上の中心であるため、kintoneの新規導入や既存顧客の拡大が鈍ると、全社の成長率に直結します。また、2025年は価格改定の影響で売上と利益が大きく伸びましたが、価格改定効果は毎年同じように続くわけではありません。2026年12月期の会社予想では売上成長率12.7%、営業利益成長率4.1%と、2025年の高成長からは落ち着く見通しです。海外展開も行っていますが、現時点では国内が中心で、グローバルSaaSとして大きく伸びるには時間がかかります。競合面では、Microsoft、Google、Salesforce、国内ERP/SaaS企業など、企業の業務基盤を取りに来る会社は多く、機能差だけでなく販売網・パートナー網・エンタープライズ対応力が問われます。

株価の上昇余地はあるか?(アップサイド・カタリスト)

サイボウズのアップサイド・カタリスト

アップサイドの中心は、kintoneの継続成長と利益率の維持です。2025年12月期のkintone売上高は216.9億円、前年比33.9%増で、まだ高い成長が続いています。kintoneは導入社数の拡大だけでなく、既存顧客の全社利用、業務アプリ数の増加、エンタープライズ機能の追加によって単価を伸ばせる余地があります。NRRが121.9%という水準にあることは、既存顧客だけでも売上が増えやすいことを示します。また、2025年に営業利益101億円まで伸びたことで、サイボウズは「成長するが利益が出ないSaaS」ではなく、「成長しながら利益も出せるSaaS」として再評価される可能性があります。さらに、価格改定後も解約率が低く、クラウド売上が順調に積み上がるなら、PERやPBRの高さを利益成長で吸収しやすくなります。海外はまだ大きな収益源ではありませんが、APACや北米・中南米の導入が伸びれば、長期的な上振れ要因になります。

株価下落余地はあるか?(ダウンサイドリスク)

サイボウズのダウンサイドリスク

ダウンサイドリスクは、成長率の鈍化とバリュエーションです。2025年は売上高が26.1%増、営業利益が106.4%増と非常に強い決算でしたが、2026年会社予想では売上高12.7%増、営業利益4.1%増と伸び率が落ち着く見通しです。市場が高成長を期待しすぎている場合、成長率の鈍化だけで株価が調整する可能性があります。また、kintoneの成長が会社全体の評価を支えているため、契約社数の伸び、NRR、ARPA、解約率のどれかに陰りが出ると、投資家の見方は厳しくなります。競合も強く、Microsoft 365、Google Workspace、Salesforce、国内SaaSやERP企業など、企業の業務基盤を巡る競争は激しいです。さらに、広告宣伝費や研究開発費を再び大きく増やす局面になれば、利益率が下がる可能性もあります。財務は健全ですが、株価はすでに利益改善をある程度織り込んでいるため、今後は「高い利益率を維持しながら成長できるか」が厳しく見られます。

業界全体のモメンタム

サイボウズの業界モメンタム

サイボウズが属するグループウェア・業務アプリ・ノーコード/ローコード市場は、企業のDX、業務効率化、人手不足、情報共有の高度化を背景に需要が続いています。特に中小企業では、紙・Excel・メール・属人的な業務がまだ残っており、kintoneのように現場が自分たちでアプリを作れるサービスには導入余地があります。大企業でも、全社基幹システムとは別に、現場部門の業務改善や部門間の情報共有を早く実装したいニーズがあります。サイボウズはこの「現場の業務改善」を取りに行ける点が強みです。一方で、市場全体は競争が激しく、MicrosoftやGoogleなどの巨大プラットフォーム、SalesforceのようなグローバルSaaS、国内のバックオフィスSaaS企業も同じ予算を取り合います。今後は単なるグループウェアではなく、AI、ワークフロー、データ連携、エンタープライズ管理、パートナーエコシステムまで含めた総合力が求められます。

株価に大きな影響を与えたニュース

サイボウズのニュース年表

サイボウズの株価に影響しやすいニュースは、kintoneの成長、価格改定、利益率、配当、クラウド売上比率です。2011年のcybozu.comとkintone開始は、会社のビジネスモデルをクラウド型へ変えた大きな転換点でした。2022年にはkintone連結売上高が100億円を突破し、成長ドライバーとしての存在感が強まりました。2025年12月期は、価格改定の影響等もあり、売上高が前年比26.1%増、営業利益が同106.4%増となりました。さらに1株配当も30円から40円へ増配され、2026年12月期予想では50円が示されています。2026年5月に発表された第1四半期では、売上高102.5億円、営業利益30.1億円と堅調に進み、発表翌営業日の株価は大きく上昇しました。今後も月次売上、四半期のクラウド売上、kintone売上、営業利益率、配当方針の変更は株価材料になりやすいです。

社長の経歴

代表取締役社長は青野慶久氏です。公式の経営陣略歴では、本名は西端慶久氏と記載されています。中学2年でプログラミングを始め、大学では情報システムを専攻したのち、1997年にサイボウズを起業しました。起業後はプロダクトマーケティングを中心に活動し、現在は自律分散型の組織づくりを目指しているとされています。サイボウズは製品だけでなく、働き方や組織文化でも注目される会社です。過去には離職率が高かった時期もありましたが、多様な働き方や情報公開を重視する経営へ転換し、会社文化そのものを競争力に変えてきました。青野氏はIRメッセージでも「オープンでフラットなIR」を掲げており、投資家との対話や会社情報の公開姿勢がかなり強い経営者です。サイボウズを見るうえでは、製品力だけでなく、こうした組織文化と情報公開の思想も重要です。

株主構成

サイボウズの株主構成
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株主名持株比率
畑 慎也17.6%
Cbzサポーターズ株式会社17.5%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)7.0%
サイボウズ従業員持株会5.1%
山田 理4.1%
株式会社リコー3.8%
中野 博久2.2%
西端 慶久(青野 慶久)1.9%
日本カストディ銀行(信託口)1.8%
株式会社SBI証券1.0%
注:2025年12月期有価証券報告書ベース。Cbzサポーターズ株式会社は青野慶久氏の資産管理会社。

株主構成を見ると、創業メンバーの畑慎也氏、青野慶久氏の資産管理会社であるCbzサポーターズ、従業員持株会、山田理氏など、会社に近い株主の比率が高いことが分かります。これは、経営方針の一貫性や長期視点を保ちやすいという意味ではプラスです。一方で、流動株比率や需給には影響しやすく、株価が材料に反応しやすい面もあります。従業員持株会が上位に入っている点も、サイボウズらしい特徴です。会社の文化や成長に社員が参加している構図が見えます。外部株主としては日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行も入っており、機関投資家の保有もあります。投資家としては、創業者・社員・機関投資家のバランスを見ながら、会社がどれだけ長期的な成長投資と株主還元を両立できるかを見る必要があります。

IR情報ダウンロードリンク集

この記事で使用した会社公式IR資料をまとめています。決算短信、決算説明資料、決算補足資料など、分析に使った資料へすぐアクセスできます。

決算短信・決算補足資料

決算説明会資料

会社情報・月次情報

※リンク先はサイボウズ公式IRページおよび公式PDFです。資料名・掲載URLは変更される場合があります。

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